頭皮の臭いが気になる場合は使用するシャンプーにも注意する必要があります。市販されているシャンプーには様々な種類がありますが、頭皮の臭いを改善するためには地肌のケアに適したシャンプーを選ぶことが重要です。今回は、頭皮の臭いの原因や頭皮臭が気になる際のシャンプーの選び方、シャンプー以外のケア方法などについてお伝えします。
頭皮の臭いの4つの原因
頭皮の臭いの主な原因は酸化した皮脂や菌といわれていますが、食生活やホルモンバランスなど頭皮と直接関係がない要因が関係している場合もあります。
1.酸化した皮脂
皮脂には地肌を乾燥などから守る役割があります。しかし過剰に分泌したり古い皮脂が長時間頭皮に残ったりすると、油分が酸化して臭いの原因になります。
2.常在菌
常在菌とは頭皮の皮脂を栄養源にしている菌のこと。特にマラセチア菌という菌は、頭皮の臭いの一因でもある脂肪酸を排出するといわれています。頭皮の皮脂バランスが崩れ、常在菌が増殖することも頭皮の臭いにつながるといえます。
3.食生活
食生活も頭皮臭の原因になる場合があります。特に脂肪分の多い食品は皮脂の過剰分泌を誘発しやすく、頭皮の臭いを引き起こす要因になる可能性があります。
4.その他(ホルモンバランスや紫外線など)
上記の他に、ホルモンバランスの乱れや紫外線によるダメージなどが皮脂の過剰分泌を引き起こす場合もあります。
頭皮の臭いが気になるときの市販シャンプーの選び方3つのポイント
頭皮の臭いが気になるときはシャンプーの選び方にも注意が必要です。最も気をつけたいのはシャンプーに含まれる成分で、特に次に挙げる3つの成分に着目して選ぶことがポイントです。
1.洗浄成分
シャンプーに含まれている洗浄成分が強すぎると、肌に必要な皮脂まで洗い流してしまい地肌が乾燥しやすくなります。頭皮が乾燥すると皮脂が過剰分泌し嫌な臭いの原因になることがありますので、洗浄力の強すぎないシャンプーを選びましょう。特にラウリル硫酸Naやラウレス硫酸Naなどの石油系界面活性剤が配合されているシャンプーは、洗浄力が強い反面肌に負担をかけやすいといわれています。一方、肌に負担がかかりにくいとされているのはラウロイルグルタミン酸Naやココイルグルタミン酸Naなどのアミノ酸系界面活性剤が含まれているシャンプーです。
2.保湿成分
上記でも触れた通り、頭皮の乾燥が皮脂の過剰分泌を引き起こして臭いを発生させる場合があります。頭皮の乾燥を防ぐためには、地肌の潤いをキープする保湿成分を含んだシャンプーを選ぶことが必要です。
3.化学成分
シリコンやポリマーなどの化学成分は頭皮に負担をかけやすいといわれています。頭皮に余計なストレスを与えないためには、植物由来の天然成分を使用するなど化学成分が含まれていない無添加のシャンプーを選ぶことが奨励されています。
例えばドラッグストアなどで買えるこんなシャンプー3選
1.アンファー スカルプDボーテ 薬用シャンプー
●内容量:350ml
●価格 :3,900円(税込)
2.haru kurokami スカルプ
●内容量:400ml
●価格 :3,600円(税抜)
3.コラージュフルフル ネクストシャンプー
●内容量:200ml
●価格 :1,728円(税込)
シャンプー以外でも頭皮の臭いをケアする方法
頭皮の臭いは、日常のヘアケアや食生活などに注意することで対策できるといわれています。実施しやすいものから生活に取り入れ、頭皮臭の改善に役立てましょう。
1.ドライヤーでしっかり乾燥させる
頭皮が湿っていると雑菌が繁殖し、臭いの原因になりやすいといわれています。シャンプー後はタオルドライだけでなく、ドライヤーを使ってしっかり乾燥させましょう。また、頭皮に熱風を当て過ぎるとかえって地肌が乾燥してしまうため、頭皮から10cm以上離して風を当てることがポイントです。
2.食生活に注意する
揚げ物や肉類などの油分の多い食事には、臭いの原因であるインドールや硫化水素などの成分が含まれています。これらの食事には皮脂の分泌を促すコレステロールも多く含まれていますので食事メニューや摂取量に注意しましょう。頭皮の臭い対策におすすめなのは抗酸化作用のある食品です。特にビタミンCが含まれている柑橘類や、β-カロテンが含まれている緑黄色野菜などを積極的に摂取することが推奨されています。
3.質の良い睡眠をとる
睡眠不足が続くとホルモンバランスが乱れやすくなるといわれています。特に男性ホルモンが優勢になると皮脂が過剰に分泌され、余分な皮脂が溜まる原因にもなるようです。ある調査によると理想的な睡眠時間は6~7時間、質の良い睡眠が取れる時間帯は午前0時から午前6時頃とされていますので、睡眠不足に注意して質の高い睡眠を心がけるようにしましょう。
4.ストレスをため過ぎない
ストレスは自律神経の乱れを引き起こす要因になりますが、自律神経が乱れると臓器機能が低下して老廃物などが適切に排出されず臭いの原因になることがあります。自律神経の乱れはホルモンバランスにも影響を及ぼしますので、日頃から適度に気分転換を行ってストレスをため過ぎないよう注意しましょう。
5.その他(寝具の洗濯や紫外線ケアなど)
枕カバーなどに汚れが残ると頭皮臭の元になる雑菌が繁殖しやすくなります。寝具は定期的に洗濯し、清潔な状態で使用しましょう。また、紫外線が頭皮を乾燥させ過剰な皮脂を分泌させるケースもあるようです。陽射しが強い時期は日傘や帽子などを用いて頭皮をカバーしましょう。
まとめ
頭皮の臭いが気になるときは、地肌ケアに役立つ成分を含んだシャンプーを使用することがポイントです。生活習慣やヘアドライを見直すことも臭い対策の一つになりますよ。シャンプーと日常生活の両方に注意して、頭皮の臭いをケアしてくださいね。