しっかり入浴をして清潔にしていても、フケやかゆみの症状がでてしまうことがあります。原因は頭皮の乾燥。乾燥が進むと皮がむけるだけではなく、頭皮がひりつくなどといった症状まで出てきてしまう事もあります。
今回は、頭皮の乾燥の原因やケア方法を紹介していきます。
頭皮の乾燥で皮がむけてしまう考えられる原因
潤いのある健康な頭皮とは、バリア機能が整った頭皮であることを指します。
バリア機能が整っていれば皮膚は潤いを維持する事が出来ますが、バリア機能が弱まっていると潤いを維持する事が出来なくなり、どんどん水分が蒸発して乾燥していってしまうのです。このように乾燥している頭皮は、角層の細胞と細胞を繋ぎ止めておく事が出来なくなり、それゆえに皮がボロボロとむけて汚ならしく見えてしまうんですね。バリア機能が正常な頭皮は、乾燥を感じる事も頭皮がむける事もありません。
では、どんな事が頭皮のバリア機能を乱して乾燥を進行させ皮むけを起こしてしまうのでしょう。それは、日常の何気ない習慣など些細な事が原因となっているケースが多いのです。
シャンプー
シャンプーのやり過ぎが原因でバリア機能の低下・頭皮の乾燥が起きる可能性があります。シャンプーは、汚れを落とすだけではなく、同時に必要な皮脂や水分まで奪ってしまうことも。シャンプーのし過ぎは、頭皮に余計な刺激と負担を与えてバリア機能を弱めてしまうのです。また、強すぎる洗浄力のシャンプーだと、適切な回数の染髪であっても上記のような問題が発生するケースがあります。
頭皮の擦り過ぎ
頭皮のマッサージ、ブラッシングなどにより頭皮を擦り過ぎる事が原因のことも。こうした行為もバリア機能を乱し、頭皮の乾燥を進行させてしまいます。
ドライヤー
髪の毛は濡れたままにしていると、ダメージの原因になってしまいますので、ドライヤーで乾かす事は、美髪になる為には必要不可欠です。ただし、ドライヤーの熱風は頭皮の水分を奪ってしまうというデメリットもあるんですね。長時間のドライヤー、近距離からのドライヤーは特に危険です。
紫外線
実は紫外線も頭皮の乾燥、皮むけの大きな原因です。紫外線はバリア機能の低下、乾燥を増長させてしまいます。もともと頭皮のバリア機能が弱まっていた場合は、紫外線のリスクに更に晒されやすい状態です。紫外線にあたる事は、頭皮に負担をかけます。
乾燥を抑える毎日のケア方法
頭皮の乾燥による皮むけのケア方法としては、まずは原因を取り除くことです。例えば、洗浄力が強いシャンプーを使っているなら止めなければどんなケアをしても改善は見込めません。シャンプーを低刺激で保湿力のあるものに変え、顔と同じように頭皮にも保湿ケアをしてあげると良いでしょう。
一般的なトリートメント類は、髪の毛のダメージを改善するタイプのもので、頭皮につけるのはNGな製品が多くなっています。しかし、中には頭皮に使用出来る保湿ローションや美容液も販売されていますから、そうした商品を上手く利用しましょう。ヒアルロン酸やセラミドなど、細胞間脂質と同じ成分が配合されているものが特にオススメですよ。
病院に相談したほうがよい頭皮の乾燥の状態
「頭皮の乾燥で病院なんて…」と思いがちですが、状態によっては医師の診察を受ける事がベストの場合もあります。とは言っても、どんな状態なら医師に相談するべきか…と悩むものでしょう。もし、以下の状態にあてはまるのであれば、皮膚科などへかかる事をオススメします。
炎症や痛み
頭皮が炎症を起こして赤くなっていたり、ヒリつきなどの痛みを感じる場合は迷わずに病院を受診しましょう。このような状態でケアをすると、逆効果になりかねません。自己判断によるセルフケアは避けて、医師の判断にしたがうのが一番の解決策になります。
湿疹
頭皮に湿疹も見られるなら、病院で治療を受けるのが賢明です。頭皮にこうした症状が現れているなら、ケアではなく「治療」が必要になります。
皮むけが酷すぎる
頭皮の皮むけが、あまりにも酷い場合も病院へ相談してみましょう。場合によっては、何らかの疾患が隠れている可能性もあります。
まとめ
頭皮の乾燥と皮むけには、バリア機能が深くかかわっていました。乾燥による皮むけを防ぐには、保湿ケアはもちろんのこと、バリア機能を壊さないように心掛ける必要があります。バリア機能が壊れると、頭皮は潤いを維持できずにドンドン乾燥が進んでしまうでしょう。すると、角層がバラバラになり剥がれ落ちて皮むけのような状態になってしまうのです。
また、症状が酷い場合や痛みや湿疹が見られるなら、自分でなんとかしようとせずに病院を受診しましょう。健康的な頭皮を取り戻す近道になるはずです。